OS X Lionユーザから見たWindows 8 Metro Style

Microsoftがとても必死になっている感じがひしひしと伝わってきます。OS X Lionとほとんどコンセプトは同じじゃないかと思える部分が多々あるのですが、流石Microsoftです。というか、後出しじゃんけんのせいでしょうか、OS X Lionより深く掘り下げて考えているような気がします。

以下、トピックを抜粋しながら OS X Lion ユーザの視点で見ていきたいと思います。

タイルが埋め尽くされたスタート画面。各タイルはランチャーになっています。

つまり、OS X Lion の Launchpad ですね。

デスクトップPCでは、今までのWindowのスタートボタンを押すとこの画面になるようです。ランチャー画面を表示するのにわざわざ一手間余分にかかるのも OS X Lion のLaunchpadと全く一緒ですね…。

画面にはサイトのページしか存在しません。つまり、フルスクリーンアプリケーションということですね。

画面の端にコントロールパネルなどが隠れていて、それで操作します。

左右の端はシステム共通で使われます。左端には前画面が隠れていて、右端にはコントロールパネルが隠れています。

OS X Lionでは、アプリをフルスクリーンにすると上の端にメニューバーが隠れているような感じですね。

上下の端は、アプリが好きに使えます

例えば、Internet Explorer10では上の端に履歴ページが表示され、新規ページもここで追加できます。

下の端には、URLアドレスや再読み込みボタンなどのコントロールパネルがあります。

ようやくMicrosoftも遅延処理の重要性に気が付いたんですね。

Excelでちょっとだけスクロールするつもりなのに、ビューッと一気にとんでもないところまでスクロールしてしまうのはみんな不便に感じていたんですよ！

あえて、最小限のジェスチャーに絞っているようですね。

ここは後出しじゃんけんのなせる技で、OS X Lionがジェスチャー増やしすぎて混乱状態なのを見ているからでしょうか。

OS X Lion にないジェスチャーは、下向きにスライドさせると選択になるジェスチャーと、端からスライドさせると端に隠れていた画面が出てくるジェスチャーですね。

ところで、このキーノートのスピーチをしているJensen Harrisさんによると、数年後には世界中の全てのPCがタッチスクリーンになっているらしいです。タッチできないPCはスクリーンが壊れているとまで言っています。確かに一度手で直接操作できる感覚を味わうと手で出来る事は全て手で直接操作したくなります。私がiMacを買う時にはそれが一番気になりました…。

タブレットからモバイルPC、デスクトップPCまでなんでもWindows 8で動かせるらしいです。AppleもiOSとOS Xで機能を共通かさせようとしている最中ですね。

iOS と OS X は、ジェスチャーの方向が違っていたのを共通にしたせいでユーザが混乱していますが、Windowsの場合はそういうのがないので、以外とWindowsのほうがすんなり受け入れられてしまうかもしれませんね…。

アイコンの代わりにタイルを使います。

タイルには、文字やイメージをつけます。

タイルは、単なるアプリを起動するためのものではなくて、エイリアスの役割を持つことができます。アプリ実行中の任意の画面をピンで留めるとその部分がタイルとなって、そのタイルをクリックするとその部分からアプリが始まります。

これはOS X Lionにはないですね、ぜひとも今後OS Xに取り込んでもらいたいです。

Live tiles

twitterの画像バージョンの機能でしょうか、タイルに最新の情報が表示されるようです。

このタイルがスタート画面に表示されるのは、なんとなく便利そうですね。

ウィジェットが統合された感じでしょうか。

OS X Lionでは、Dashboardですね。そのDashboardの各ウィジェットがドックのアイコンとして最新情報を表示しているイメージかもしれません。

Notificationはシンプルに通知します。

iOS5にも通知機能がつきますしね。

Microsoftのクラウドはこうです。

AppleのiCloudと同じですね。

AzureはMicrosoftが以前からやっていますし、SkeyDriveも無料で25GBとiCloudの5倍の容量がありますし、Microsoft圧勝の環境が整っているようにみえます。

しかし、なんとなくAppleのほうが上手くユーザが使いやすいものにまとめあげそうな気がします。なんとなくですが…。

クラウドにどんな情報を保存するかというと…

Appleの開発者向け文書よりも、例が多いですね。

しかし、コンセプトは全く同じです。

HTMLベースでシンプルに美しく全てのデバイスで使えるインターフェイスを提供するというのは、Microsoft独自の発想ですね。HTMLでどこまでできるのか素直に期待します。

開発者に、Microsoftがテンプレートやビルトインコントロールを提供する事で迅速な開発と、ユーザインターフェイスの統一をはかっています。

Microsoftが今、開発者に求めているのは美しさです。まさにAppleの成功要因を取り入れようと必死な様子がうかがえます。しかし、ちょっと開発者に丸投げし過ぎな気もします。HTMLベースなので、アイコンがシンプルなテキストベースのタイルになったのでしょうが、どうやったら美しく見えるかというような部分までサポートがあっても良いような気がします。

タイルや通知を使ってくださいとのことです。Androidの通知は本当に便利です。もうなりふり構っていられません、いいものは全て取り入れますということですね。

Shareという名称がつけられていますが、要は、OS X のサービスの概念を拡張したものです。概念は優れていても使いやすいものになるかどうかはアプリ次第です。

Search: Spotlightは便利ですね。