iPadをkindleのように目に優しくする

アメリカでKindle Fireが発売されましたね。

値段が199ドルとかなり安いので製品発表時には話題になりましたが、発売後のレビューを見ると、どうも価格なりの製品というのが大方の感想のようです。

EETimesによるとKindle Filreの部品コストは、143ドルでiPad2(3F 32G)の276ドルよりもかなり安いですが、当初209ドルで原価割れと見られていたような赤字販売ではなさそうです。しかし、部品コスト以外にも販売までにはパッケージング費用や関わる人の人件費などもあるので、やはり製品販売による利益は少ないと思われます。

部品コストのように何かとiPadと比較されているKindle Fireですが、Kindleは本を読むためのデバイスという明確な位置づけがあるので、製品として評価するなら辞書機能の使いやすさとか本を読むための機能を評価すべきだと思います。

そういう本を読むための機能について見てみると、アメリカではAmazonのサイトで電子書籍が買えて、無料でクラウド保存ができます。もう少しクラウド的な面で言えば、Kindleデバイス以外にもKindleアプリをインストールしたデバイスで続きから読めるようになっています。このコンテンツが揃っている部分とクラウド化はAppleよりも数年進んでいますね。

先日AppleがDisneyのCEOを取締役に招いたのもコンテンツの強化が目的かもしれません。

Amazon Kindleは本に特化しているだけにそのサービスもかなり進んでいて、アメリカだけですが、図書館が電子書籍の貸し出しを始めているので、最寄りの図書館の蔵書を無料で借りられてKindleで読むことが出来ます。

ここまで本を読むのに便利なデバイスでおまけに他のタブレットよりもかなり安いとなれば本好きなアメリカ在住の人にはたまりませんね。

Kindle FireはAndroid OS を使っていてAndroidアプリも動くようですが、私にはe-inkの一番安い79ドルのKindleが魅力的に感じます。

e-inkによる表示はバックライトによる液晶表示とは違い、白黒でいかにも文章が読みやすそうで目にも優しそうです。

iPad2は長時間使っていると目が痛くなってくるんですよね。最近、iOSのバッテリー問題で明るさ調整を意識するようになって、明るさをかなり落として使うようになりました。最初は少し見にくいと感じるんですが、すぐ慣れて、このほうが目に楽なこともわかりました。

そして、もっとKindleのように目に負担をかけない方法を思いつきました。

目が疲れる原因がバックライトによる光だとすると、バックライトをオフな状態になるべく近づけるために画面全体を白黒反転してしまえばいいのではないかと。

やり方は、設定>一般>アクセシビリティ>黒地に白のスイッチをオンにするだけです。

これで文章はかなり目に優しく読みやすくなるのですが、人の写真などが不気味になります。

そこで、ホームボタンのトリプルクリックで切り替えられるようにしておいて、文章をじっくり読む時に切り替えると便利です。

設定方法は、設定>一般>アクセシビリティ>ホームボタンをトリプルクリック>黒地に白を切り替えるにチェックを入れます。

Kindle TV Commercial

 

 

Kindle Fire vs iPad 2