iMacとWindowsの比較

iMacを購入するときに、Windowsマシンを自作したりメーカー品を購入した場合との比較で私が検討した内容です。

  iMac Windows
バックアップ

タイムマシーンで全自動

初期設定が簡単

リカバリーも簡単

上位グレードのOSが必要

設定がわかりにくい

リカバリー方法がわかりにくい

ディスプレイ

解像度:2560x1440

サイズ:27インチ

解像度:1920x1080がほとんど

(それ以上の解像度のものはかなり

  高い)

操作 ジェスチャー操作が快適
省スペース

キーボードが小さい

基本的にコードレス

上記の結果、脅威的に机の上が

さっぱりする

 
OSの値段

新規購入する場合2,600円

(iMac購入時は付属)

家にある自分用の全てのMacに

インストール可能

本格的なバックアップが可能な

Professionalは、39,690円

インストールは1台のみ

セキュリティ

狙われにくい

ウィルス発生頻度はかなり低い

フリーの対策ソフトで支障なし

狙われやすい

ウィルス発生頻度がかなり高い

ウィルス対策ソフトは必須

高価な対策ソフトが必要

対策ソフト絡みのトラブルが多い

OSアップデート 気にならない程度の間隔

頻繁にアップデートがあり、

総計で多大な時間を浪費する

起動速度

スリープ運用なので、

1秒も待たずに使用可能

スリープ運用は不安なので、

使うたびに毎回電源オフ/オン

使い始めるまでに数分かかる

静音性

音がしない

それなりに音はする

拡張性

メモリ増設程度

自作すれば拡張性はほぼ無限大

しかし、拡張することがない

メーカー品の場合は左に同じ

保守性

Apple直営店に持ち込み

(もしくは送付)

直営店が少なく、遠い場合は

壊れた場合にかかる時間と

費用のコストは大きい

自作の場合は、ハードディスクの

交換程度なら簡単

メモリ、グラボ、マザーボード

関連の故障は原因追及に多大な

時間と費用がかかる

メーカー品の場合はほぼ左に同じ

(メーカーによっては迅速丁寧に

修理対応をしてくるかもしれない)

有料ソフト

Mac用Office:17,850円

OfficePersonal2010:31,290円

(プレゼンソフトなし)

フリーソフト

unix系のフリーソフトは豊富

ネイティブのソフトは少ない

 

大量にある

GimpはMac版より使いやすい

比較材料で大きなウェイトを占めたもの

結局、WindowsPCを自作するのはやめてiMacを買ったわけですが、その判断基準で大きなウェイトを占めたのが、バックアップとディスプレイです。

バックアップ

バックアップについては、過去何度も自作PCでハードディスクの故障を経験しているので重要性が身にしみて分かっています。幸い故障時には前兆があったので、データが喪失したなどの大事には至ったことはありませんが、電子化(ペーパーレス化)社会になってきていて、個人的にもデータでしか存在しない重要なものがあるのでバックアップは必須です。

Macにはタイムマシーンというバックアップの仕組みがあり、バックアップが簡単にとれます。

初期設定は外付けハードディスクをつないで、バックアップ用の領域を指定する程度の非常に簡単な手間でできます。

設定したあとは、1時間おきに自動でバックアップをとってくれます。

 

ファイルの復元は、直感的にわかる操作方法で、何も勉強しなくても初めてでもすぐにファイルを復元できます。1時間おきに取っているバックアップのいつのタイミングにでも戻すことができるので、何かあった時の被害はごくわずかなものになります。

また、ファイルだけでなく、OSを含めた環境全体も戻すことができます。これは、複数のソフトをインストールして、いつのまにか環境がおかしくなった場合に便利です。

さらに、新しいOSがでた際、バージョンアップや元のバージョンのOSに戻すなどが簡単にできます。どれくらい簡単かというと、ボタン一つ押してあとは待つだけというイメージに近いです。

Windowsだとこうはいきません。設定方法から復元方法に至るまでヘルプやグーグル検索などを駆使していろいろ勉強しなければなりません。また、バックアップのやり方によっては、復元に専門的な知識がいることもあります。さらに、本格的なバックアップの仕組みを利用したければ、Professional以上のグレードのOSが必要になり、定価で4万円ほどします。その4万円を払ったとしても、Macのタイムマシーンほど簡単に直感的に操作ができるわけではありません。

ディスプレイ

現在、外部ディスプレイとして購入できるディスプレイのほとんどの解像度が1920x1080です。iMacを購入するまでに私が使用していたディスプレイは、2002年製のSHARP LL-T1620で、17インチ、解像度1280x1024です。

縦の解像度が10年ほど前に製造されたディスプレイから全く変わっていないのが不思議でなりません。ブラウザーを代表に多くのアプリケーションは上部にコントロールパネルやら、タブやらがたくさんあり、内容を表示するエリアの縦幅がかなり狭くなってきています。ブラウザーに関して言えば、縦方向が通常の紙の書籍と違い無限に長くできることがその特徴で、紙の書籍に対するアドバンテージでもあるので、縦方向の解像度が高い方が利便性が向上すると思うのですが。そんなことで、私は縦方向の解像度が高いディスプレイが出たら買い替えようとずっと思っていたのですが、今現在、そんなディスプレイの値段はとても高いです。

OSの違いは置いておいて、解像度2560x1440のディスプレイを手に入れることだけを考えてもiMacはかなりコストパフォーマンスが高いです。

不安要素

不安要素としては、拡張性が悪く、故障時にはメーカー修理になるので修理代が高くつくことが考えられす。

拡張性については、最近はほとんど自作PCの拡張を行っていないので、例え自作PCを組んだとしても今後も拡張はあまりしないだろうと考えました。

また、CPUやマザーボードがSandy BridgeやらIvy Bridgeで変更になる可能性が高く、全パーツ買い替えになりそうなので拡張性はそれほど重要ではないと考えました。

一番可能性があるのはSSDへの換装ですが、現時点ではまだ値段も高く、SSDの製品の性能向上スピードがわりと速いので、それが落ち着いて枯れた技術になるのまでにはまだ当分かかるだろうと考えました。

故障時のことが一番不安ですが、1年は保証があり無償で修理してもらえるので、それ以降に壊れたら不幸中の幸いと買い替えることにしました。

その他の不安要素としては、iMacを購入するにしても、有機ELディスプレイになって、軽量薄型のきれいなものがすぐに新製品ででてくるのではないかとか、タッチパネル機能がついたディスプレイが新製品ででてくるのではないかとか頭をよぎりました。

しかし、有機ELディスプレイはまだ大型のものは安く作れないらしいので、少なくとも1年程度ではiMacの27インチに搭載されることはなさそうです。

また、iMacと同じようにディスプレイ一体型で例えばテレビが視聴できるような国産メーカー品は30万円程するにもかかわらず、ディスプレイの解像度が1920x1080なので、それと比較すると、例え1年経って故障して買い替えになったとしても十分納得のいく値段だと考えました。

2011/8/16